日本工機の技術が宇宙で活躍しています。

小惑星探査機「はやぶさ2」の衝突装置に日本工機の技術が搭載されています。

衝突体の生成シミュレーションの一例
衝突体の生成シミュレーションの一例

「衝突体」について

衝突装置が作動して射出される衝突体は、「爆発成形技術」を応用しています。
質量約5kgの爆薬の爆轟によって銅製のライナーが変形しながら飛翔し、球体状の衝突体を形成します。この時の衝突体の飛翔速度は2,000m/sに達します。

衝突体飛翔状況(動画)
衝突体の飛翔状況
衝突体の飛翔状況
衝突状況 資料提供:JAXA
衝突状況 資料提供:JAXA

「はやぶさ2」 資料提供:JAXA

「衝突装置/爆薬系」概要 資料提供:JAXA

「はやぶさ2」プロジェクトについて

「はやぶさ2」は2014年12月に打ち上げられた小惑星探査機です。
「はやぶさ2」が目指すのは、小惑星「1999JU3」という有機物や水を多く含んでいることが期待されている小惑星です。「はやぶさ2」では、世界初のチャレンジとして、小惑星の表面に人工のクレーターを形成して小惑星内部の石や砂のサンプルを採取することを試みます。

「衝突装置」について

日本工機は、衝突体を形成するための
「衝突装置/爆薬系」の開発に参画しています。
「衝突装置」とは「はやぶさ2」に搭載される小惑星表面に人工のクレーターを形成するための装置です。探査機から衝突装置が分離されて、小惑星の上空で作動して金属の衝突体を小惑星に撃ち込みます。

「はやぶさ2」 衝突装置 ミッション概要 資料提供:JAXA MISSION

  • 衝突装置の分離
    衝突装置の分離
  • 分離した衝突装置
    分離した衝突装置
  • 惑星に降下する衝突装置
    惑星に降下する衝突装置
  • 探査機の退避
    探査機の退避
  • 降下を続ける衝突装置
    降下を続ける衝突装置
  • 衝突装置の作動
    衝突装置の作動
  • クレーター観測
    クレーター観測
  • タッチダウン (内部サンプル採取)
    タッチダウン
    (内部サンプル採取)

はやぶさ2今後の予定

2014.12
はやぶさ2打上げ
2018. 6~7
小惑星(1999JU3)に到着
小惑星周回軌道上で観測
2019
衝突装置の分離・作動
クレータの生成とサンプル収集
2020.11~12
地球へ帰還